2015年3月28日よりJR拝島駅で、昇降式ホーム柵が稼働を開始しました。JR八高線が八王子方面の上りホームとして使用している5番線に試行導入されたもので、JR東日本でのホーム柵導入は初となります。
JR東日本では山手線においてホームドアの導入を進めていますが、昇降式ホーム柵は新しい種類のホーム安全対策として、お客様の転落防止や列車との接触防止を目的に調査が行われる模様です。
昇降式ホーム柵は従来のホームドアよりも軽量かつコストダウンが期待できるほか、ドア位置が異なる列車への対応が容易になるといったメリットがあるとされています。
JR拝島駅の八高線ホームは、4番線が高麗川方面の下り、5番線が八王子方面の上りとなっていますが、今回のホーム柵は5番線のみに設置されています。
電車が到着するとまずホーム柵が上がり、その後でドアが開きます。八高線ではドアが押しボタン式となっており、ホーム柵が開くと、車内の乗客はボタンを押してドアを開けることができます。またホームで待っている場合は、ホーム柵が開くと、ドア横のボタンを押すことができるようになります。
電車が発車するときは、先にホーム柵が下がり、その後で車掌がドアを閉める順番となり、ホーム柵が下がった状態で発車していきます。
この日は稼働初日ということもあり、駅員や技術者がドアの動きなどを確認していました。
似たような仕組みの昇降式ホーム柵は、JR西日本が2013年12月5日から桜島駅で試行運用を開始し、実用性の検証を行ってきました。また2014年12月13日より六甲道駅でも試行運用が始まっています。
プレスリリース:2015年3月28日(土)より八高線拝島駅で昇降式ホーム柵の使用を開始します(PDF)